ぼくが、ParuPi入社直前に思っていたこと

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傾斜角3%、落石注意。
午後五時五十五分。闇の中から聴こえる虫の声。
エンジンを止めると静寂が甦り暗さが増してくる。街灯がなく、月もない。星
も見えない。お寺の鐘が鳴る。
ゆっくり数回。

ご〜ん
ご〜ん

まだ鳴ってる。
荘厳な響きだ。音とは響きなのだと改めて認識させられる体の芯に染みる音だ。

車が通る。二筋のライトの光が眩しくうっとおしい。直ぐに通り過ぎ、峠路に
よくある黄色いセンターラインの凸凹にタイヤが悲鳴をあげる。ときに強引な
コーナリングでタイヤをキュキュっと鳴らしながら何台かが通り過ぎた。暗闇
でライトも点けずにいたのでライトに照らし出されて驚いたのか、ププッとク
ラクションが鳴った。悪いと思いすかさずエンジンを駆けライトを点けた。
落ち着く。心が病みそうだったから、なんか気を紛らす手だてはないものかと
ブラブラして辿り着いたのはやはり愛宕だった。
父と母から、結婚と就職ができずにいる馬鹿息子とどやされ仕事を探して放
浪っていた。秋になり冬が来たら四十歳になる。それが目下のタイムリミット
だ。
焦る気持ちもうせてきて、時折もうオシマイだなと諦め。そのうちまた、やは
りなんとかしなければと思い直すのとの繰り返しで埒はあかなかった。
樹々が立ち並ぶ山の中腹には現実から逃避できる一握りな時間と空気があっ
た。ここにテントを張ってホームレス気取りもいいよななんて思ったりして。
まったく意味のない、生産性のない自分の現状を嘆くにはまだ早いのかな。や
れることはあるはずだしできるはずだった。でも、この一週間で面接を二件受
けて二件不採用だった。重大な欠陥があるなら伝えてください。致命的なら尚
更です。と答えをせがんでもよかった。そんな親切な面接官だったら雇ってく
れるよな。もうお前には用はないと言わんばかりの顔、すぐにわかるって。そ
のくらいぼくにもわかります。用無しなら去るしかないでしょう。ね?おじさ
ん。そのセンスのいいネクタイとスーツと社員バッジ。社会に適応してますと
いう証し。まばゆいです。ね!
そんならしょうがない。帰るとします。か。あ、は、は、笑える。負けてるわ
けです。ね?ぼくはあなたに負けたのです。ていうか。あなたは社会の代表
で、ぼくはダメ人間。やっぱり笑っちゃう。裸で色っぽい?なにいってんだ、
バカ。救いようのないバカ。バカは死ななきゃ直らないっていうけど、死んで
もいけないって言うでしょ?

これは、ぼくがParuPiに入社する直前に、自前のブログに書き殴った日記のよ
うなものです。今読み直すと恥ずかしい!

でも、この時期があって今があるわけで、人間あきらめたらだめなんだなと思
います。

sooky

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このページは、parupiが2007年8月29日 21:29に書いたブログ記事です。

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